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邪馬台国時代の象鼻山

養老町教育委員会は、平成23年2月11日(金・祝)に、石野博信先生(兵庫県立考古博物館館長、香芝市二上山博物館館長)、宇野隆夫先生(国際日本文化研究センター教授)、赤塚次郎先生(NPO法人古代邇波の里・文化遺産ネットワーク理事長、愛知県埋蔵文化財センター副所長)をお呼びして、象鼻山古墳群シンポジウム「邪馬台国時代の象鼻山-古墳出現の背景を探る-」を開催しました。この特別展示は、そのシンポジウムを基に企画・制作したものです。

象鼻山古墳群の立地と構成

象鼻山には、山頂から中腹部にかけて象鼻山3号墳(上円下方壇)を中心に分布する1~56号墳と、周囲の山麓部にまばらに分布する57~70号墳の計70基の墳墓が築造されています。その内訳は、上円下方壇1基、前方後方墳1基、方墳34基、円墳33基、不明1基であり、方形墳と円形墳の数はほぼ同じです。また、これら70基の墳墓は象鼻山の東・南側に密に分布しており、濃尾平野や当時の伊勢湾の方向を意識していることが伺えます。