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邪馬台国時代の象鼻山

養老町教育委員会は、平成23年2月11日(金・祝)に、石野博信先生(兵庫県立考古博物館館長、香芝市二上山博物館館長)、宇野隆夫先生(国際日本文化研究センター教授)、赤塚次郎先生(NPO法人古代邇波の里・文化遺産ネットワーク理事長、愛知県埋蔵文化財センター副所長)をお呼びして、象鼻山古墳群シンポジウム「邪馬台国時代の象鼻山-古墳出現の背景を探る-」を開催しました。この特別展示は、そのシンポジウムを基に企画・制作したものです。
象鼻山古墳群は、昭和47年には岐阜県史に紹介されていましたが、その重要性が広く周知されたのは、昭和62年に象鼻山1号墳が初期の本格的な前方後方墳の特徴を良く備えていることを明らかにされてからでした。
その理由は、東日本で最初に造られた古墳の多くが前方後方形だったことによります。これに対し、西日本の最初の古墳の多くは前方後円形でした。
さらに、こうした社会変化が3世紀を中心としていたことから、それぞれの墳形を採用した被葬者像について、『三国志』魏志倭人伝に記述がある邪馬台国と狗奴国に深く関わる人物である可能性が指摘されるようになりました。
象鼻山1号墳の発掘調査は、平成8~10年に行われ、象鼻山1号墳が3世紀後半に築造された前方後方墳であり、副葬品には東海地方だけでなく他地域からもたらされた品もありました。